【パートナー選びと同じ!?】かかりつけ医の選び方は人生後半の最重要事項(人生100年時代・医師の視点)

人生100年時代。年齢を重ねると病院を受診する機会も増えますよね。 その時に考えて欲しいのが「かかりつけ医」です。自分のかかりつけ医を見つけておくことは、老後を生きる上で非常に大切なことの一つです。 ここでは「かかりつけ医」を選ぶ際にどのような点に注意すべきなのかご紹介致します。
2019/03/29

自分で通える場所

涸沢にある雪渓が見える診療所(いわひばり)

かかりつけ医を選ぶ上で最も大切なことは「通える場所を選ぶ」ことです。

 

年齢を重ねると降圧薬などの薬などを飲む機会が増えます。降圧薬などの普段から飲む薬はかかりつけ医から処方されるでしょう。

 

病院から処方される薬は長期でも3ヶ月程度が限界ですから、薬をもらうためだけでも定期的に受診する必要があります。その時に病院が遠ければ薬をもらいに行くのも面倒になるはずです。そのため、基本的には近いところをかかりつけ医を選ぶべきです。

 

もちろん風邪などの病気になった時もかかりつけ医を受診することになるでしょう。そのような時に遠い場所をかかりつけにすると、病気の際に遠出しなければいけません。

 

病気になった際すぐに受診できるように、かかりつけ医は自宅から近い場所を選びましょう。

質問をしやすい医師

かかりつけ医を選ぶ際には医者の人柄も大切です。

 

医者の人柄を見抜くポイントの一つに「患者側から質問をしやすい」というものがあります。

 

当たり前ですが、患者側からすると医療は未知の領域で、わからないことだらけです。医者が患者にもわかるように説明することももちろんですが、わからないことに対して患者側から質問することも大切です。

 

昔ながらの町医者に多い例として、医者側から一方的に説明して質問する暇を与えない医者がいます。このような医者をかかりつけ医にすることはオススメできません。

 

質問を許さない医者というのは患者との会話をする気がないので、そのような医者と信頼関係を築くことは難しいでしょう。

 

反対に、質問になんでも答えてくれる医者はかかりつけ医に向いている医者です。そのような医者は人柄の良い医者であることが多く、患者の話をしっかりと聞いてくれることが多いです。

 

「質問をしやすい」=「医者と患者間の信頼関係を構築できる」医者ですので、かかりつけ医を選ぶ際には質問がしやすいかどうかも考慮してみましょう。

適切な言葉で説明してくれる医者

「質問をしやすい医者」に少し似ていますが、患者への説明の際に簡単な言葉を使ってくれるかもかかりつけ医を選ぶ上でポイントになります。

 

医療で用いられる単語は一般の人には聞きなれないものも多いです。そのような言葉で患者に説明しても全然伝わらないので、医者は患者に対して簡単な言葉で説明するよう心がけています。

 

かかりつけ医を選ぶ上で考えるべき点としては、患者の理解力に応じて言葉を使い分けているかどうかです。

 

例えば2,30代のある程度知性のありそうな人と、認知症の進んだ人の両方に同じ言葉を使って説明するのは適切ではありません。

 

患者の理解力に応じて簡単な言葉、難しい言葉を使い分けられている医者は、患者への対応がしっかりした医者といえるでしょう。

症状に応じて適切な紹介をしてくれる医者

風邪などの簡単な病気はかかりつけ医で対処することができますが、肺炎や盲腸(虫垂炎)などの場合はかかりつけ医で対処できないことがあります。

そのような際に、しっかりと他の病院を紹介してくれる医者はかかりつけ医に向いています。かかりつけ医で大切なことは、わからないこと・対処できないことの時に適切な治療をしてくれる場所に送ることです。

 

かかりつけ医の多くはクリニックのような比較的小さいところが多く、入院するベッドがない所の方が多いでしょう。しかし病気になった時には入院したり特別な検査が必要だったりすることがあります。

 

かかりつけ医が治療できない状態なのに他の病院に紹介することなく、そのまま時間だけが過ぎてしまうのは最悪です。次第に状態が悪くなり、どうしようもない段階になって大きな病院に送るというケースも少なくありません。

 

優秀なかかりつけ医ならば、自分で手に負えない症状の時にはすぐに他の病院を紹介してくれます。

「元○○大教授」などの肩書きはあまり関係ない

クリニックを開業されている先生の中には以前大学病院の教授だった人などがいますが、かかりつけ医という点で考えるとそのような肩書きはあまり重視する必要はありません。

なぜなら大学病院などのアカデミックな場所での治療と、かかりつけ医で行う治療はほとんど違うからです。大学病院では稀な疾患を扱うことが多いです。というのも大学病院はその地方の研究機関でもありますから、難しい疾患を中心に治療していくのが病院としての役割でもあるからです。

 

対して、かかりつけ医で見るような病気は風邪や下痢など誰でも起こりうるものばかりです。大学病院に比べて難しいことを要求される場面は少ないですが、患者の数が多く短時間で患者を診ていく能力が重視されます。

 

このように大学病院とかかりつけ医では求められる能力が異なるのです。そのため、大学病院の教授であってもかかりつけ医としては向いていないこともあったり、反対に大学病院では芽が出なかった医者がかかりつけ医としてクリニックが繁盛するという例は多いです。

かかりつけ医を選ぶ際には、医者の肩書きではなく人柄や相性などを参考にするのがいいでしょう。