【毎分10万文字・誰でもできる速読脳トレーニング】28.頭脳の働きを支配しているのは腸脳ホルモン

2020/04/20

幸せホルモン

脳内ホルモンのセロトニンは、幸せホルモンとして知られています。

 

自律神経を調節して、交感神経を適度に興奮させることから、うつ病の薬として使われますが、セロトニンの働きはそれだけではありません。

 

大脳を覚醒させ、集中力を高める働きをしています。

 

これだけでも、「速読脳」の開発に重要であることが分かりますが、セロトニンを受け取って情報を伝達する受容体は、脳の後頭部にある視覚野(一次)に多いことが分かっています。

 

脳の中で鮮明な画像を感じられるのは、セロトニンの作用によるというわけです。

 

眼がクリアに見えないとうっとうしい気分になりますが、逆に鮮明な画像が感じられると、気分もスッキリして物事に集中できます。

 

セロトニンは、学習や記憶に関係する脳内ホルモンとされていますが、気分を明るくし、集中を高め、学習力や記憶力を良くし、それがまた気分を明るくするという、心の機能をプラスの循環に載せてくれる働きをしていると思われます。

 

この素晴らしいセロトニンは、脳内ホルモンですから、脳で作られていると思いがちですが、実は、その95パーセントは腸で作られていることが知られています。

 

このほかにも、睡眠を安定させ、高血圧やアルツハイマー型認知症を防ぎ、若返りに効果があるとされるメラトニン、イライラ感を抑えて鎮静させ、全身の緊張感をほぐして、思考を一点に集中させる効果を持つコレチストキニンなど、私たちの心と脳と身体をコントロールするのに重要な働きをしている脳内ホルモンは、実は腸管内で分泌され、再吸収されて血液を通して脳に至り、脳内で情報伝達物質として働いていることが分かっています。

 

このような脳内ホルモンは、腸脳ホルモンと呼ばれています。

「速読脳」の開発は腸の健康回復から

腸脳ホルモンを通して、腸は脳を支配していると言ってもよさそうです。

 

生物進化の過程は、腸のほうが先で、脳が誕生したのはずいぶん後のことです。

 

脳は知的な選択能力を持っていますが、腸は生命維持の選択能力を持っています。腸は「第二の脳」と呼ばれますが、むしろ、「第一の脳」であって、頭脳は「第二の脳」と呼ぶのがふさわしいように思われます。

 

これほど生きていくのに重要な腸なのですが、その形も働きも直接目にとらえられないために、私たちはずいぶんおろそかにしてきたように思います。

 

「速読脳」開発という超能力的と言えるほどの能力を開発するには、この腸の本来の健康と機能が正常であることが大切です。

 

ところが現代は、社会全体が、腸の健康を壊しているように、私には思えます。

 

たとえば、さきほど白砂糖がカルシウムを奪うことの害について述べましたが、白砂糖はもうひとつ大きな害を及ぼしているのです。

 

それは、腸の動きを鈍くすることです。

 

白砂糖を摂ると、すぐに腸の動きが止まることは「糖反射」と呼ばれて医学的に知られた事実です。

 

ところが、白砂糖や甘いものをたくさん取っている受講生に聞くと、ほとんどの人が常習の便秘なのです。

 

その結果、冷え性を招いています。

 

このことから見て、白砂糖や甘いものを取り過ぎると、胃だけでなく腸の動きも鈍くすると推測されます。

 

トレーニングからみても、速く読もうとすると、すぐに焦ってパニックを起こしがちです。

 

前節で説明した腸脳ホルモンで説明すると、セロトニン不足の状態です。

 

心の安定も集中もくずれています。

 

腸での腸脳ホルモンの分泌が正常であるためには、腸の蠕動運動がしっかり行われていることが不可欠です。

 

蠕動運動が正常に行われることで、便は滞ることなく流れ、その結果、腸内細菌叢が健康的に維持され、腸壁からのホルモンの分泌が潤沢になるわけです。

 

漢方では、心の病は腹から治すというのが原則ですが、その理由は、ここにあります。

 

昔の賢者たちは、腸の働きと脳の関係を、直感的にかつ経験的に分かっていたものと思われます。

 

「速読脳開発プログラム」では、腸の健康回復をとても大切にしています。

 

トレーニングの基本である立腰姿勢や丹田呼吸は、腸の動きを正常化させ、セロトニンの分泌を促すものですし、視覚トレーニングとして行われるリズミカルに文字を見ていく練習も、セロトニンの分泌を促していると推測されます。

 

実際に、軽いウツ状態にある人が受講に来ると、トレーニングすることで、頭も気分もスッキリして、表情も明るくなり、元気になって帰られます。

 

能力開発は脳力開発とも書かれるように、つい脳だけに目を奪われがちですが、大切なことは腹であり、食べ物であることを忘れないでおきたいものです。

坐禅断食のすすめ

心身の健康維持のためにも、能力開発のためにも腸の健康がとても重要であることは理解していただけたと思います。

 

とは言っても、実際の日常生活では、食品添加物や白砂糖、牛乳を無くすことは容易ではありません。

 

また食べ過ぎて腸に負担をかけてしまっていることもあると思います。

 

そのような生活の中で、腸の活動をリセットし、健康を保つために、さらに本来持っている能力を開発するために、私は、「坐禅断食」をお勧めしています。

 

「坐禅断食」は、チベットなどで仏教の修行をしてこられた野口法蔵師が、多くの難病者を救い、断食療法を確立した甲田光雄医師の指導のもとで創始した心身の健康法であり、修行法です。

 

これは、いわゆる「宿便」を排泄し、腸を元気にするのに、大変大きな効果があります。

 

「坐禅断食」は、二泊三日で行われますから、普段組織に勤務している方も土日を利用して、各地で開催されている会に参加することができます。

 

最初私が野口師の開催する坐禅断食会に参加し、効果が大きいので教室の皆さんに勧めたら、多くの人が参加して迷惑をかけそうになりましたので、今は、野口師の許可のもとに私が主宰して開催しています。

 

私自身、50回以上体験してきていますが、心身共に大きく改善できました。まだ、その改善は途中だと感じています。

 

歴史的に見ても、釈迦仏陀はヨーガの修行をしていますから、断食と腸の洗浄を行ったはずですし、イエスキリストも腸の洗浄で魔を去ることができると教えています。

 

日本古来の密教系統の修行は、まさに潜在能力の開発法ですが、その中に、断食法が入っていない修行法はないように思います。

 

それだけ、断食には、深い意味があるということです。

 

釈迦やイエスの時代と現代との決定的な違いは、当時は、食品添加物も白砂糖もなかったということです。

 

食品添加物や白砂糖の害がなかったにもかかわらず、釈迦やイエスは断食や腸をきれいにすることを教えているわけですから、ましてや現代におけるその重要性は強調してし過ぎることがないと思われます。

 

まずすぐできることとして、昔から健康法として言われている「腹八分目」を大切にすること、そして月に一度は、一日断食を実行してみてはいかがでしょうか。

 

一日断食とは、夕食を軽めにして、次の日の朝食と昼食を抜くという誰でも容易にできる断食法です。

 

これだけでも、繰り返すことによって、様々な病気が治ることを、甲田医師は明らかにしています。

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