タイではひどい夕立で溢れた下水に足首まで浸かって歩いています。
これがすごく嫌なのに未だ長靴を購入できないまま毎日を過ごしています。
さて、今日はタイでの現地採用のお話です。今回は就活やお賃金等については触れません。
タイの現地採用で就職したホワイト企業について。
「残業も土曜出勤もほぼなく定時勤務だけどワンオペ」という8時間耐久レースです。
マイペースで仕事できる時ももちろんあるし、ひとりで回す分色々と自分次第という気楽さはあるのと、タイ人おもしろいのでなんだかんだ楽しく働いています。
現地採用とは?って、偉そうに語りたいとこですが一社しか働いたことがないので比較対象が有りませんが、タイで働く上で共通することはけっこうあると思っています。
まず第一に「思い通りにはならない」。
日本じゃありえないことがたくさん起こります。
簡単なことが、スムーズにいかなかったり、しょっちゅうです。
言葉の壁と国民性の壁
タイ人と働っことは、タイ人相手に仕事するということになります。
英語の堪能なタイ人もいればそうじゃないタイ人もさくさんいます。
英語でやり取りしてるけど込み入ってくるとどうにも伝わらないとか、わかったといっていても絶対わかっていなかったり。
さらに
タイ語が堪能であれば良いですが、カタコトの英語同士だったりすることもしょっちゅうです。
そんな時は、どうにかして、伝える、わかってもらう。理解する必要があります。
たまに半分くらいしか理解出来てないのにGOしてしまうことも。
日本語環境ならまずしなくていい苦労です。言葉が通じるってすごく省エネなんですね。
そして悪気なく自分の仕事以外しない人や、絶対に責任は取りたくないし謝らない人もいたりします。
気質や文化の違いに悩むこともしょっちゅうです。
郷に入ってるんだから従おう!って思ってはいるけど、
自己責任土下座大国出身だとついついイライラしちゃうことも。
すごくいい精神修行になります。
ホウレンソウって知ってる?
おそらくタイには「ホウレンソウ」は存在しません。
日本では口を酸っぱくして言われる「報・連・相」。
・悪気なく忘れる
・自分の仕事以外はしない
この2つの合わせ技。
自社のスタッフもそうだけど自社であれば当人を呼んで話すことは可能なのでまだいいです。
報告しろってもう何回も言ってるじゃないか何故覚えないんだと思いながらも根気よく言う。
業者や取引先となると本当に面倒。
他の部署との連携がないので何かあるとすぐたらい回しにされる。
問い詰めると「それは私の仕事じゃないからこっちに聞いて~」
聞いたら「調べて連絡します~」→来ない。とか。
問題ない案件には答えるけど面倒事はスルーとか。
書類送っても横から違う人がもらってないって言ってきたり、聞いてないって言ってきたり、前回と同じ手順なのに今回はダメとか。
それはなぜかと尋ねると「それは私の仕事じゃないから」。
日本文化とタイ文化の板ばさみ
日系企業においては、タイ人と日本人の間で働く現地採用はいわばタイ文化と日本文化の間で働くようなものです。
どっちの気持ちも理解出来てしまうし、どっちの気持ちも理解出来ないこともある。
そしてどちらも無下にはできません。
でもここはタイランド。相手は日本人じゃなくてタイ人なんです。
お給料以上の仕事を求めるのはちょっと・・・という世界です。
やりがい?お金じゃなくてやりがい?やりがいのために働くというのはタイでは難しいかもしれません。
日本ではこれが普通なのか、日本人は我慢できるのかと何度タイ人に聞かれたことか。
タイで働いて、気づいたこと。それは普通だと思ってたことは普通ではないということです。
大切なことってなんだろうとか、考えるきっかけをくれる。
日本の常識ってやり方っておかしくない?って、日本で働いてる時は考えなかったものでした。
タイ語が話せれば心強い
トラブルで困った時、ゴネる時、自分の要求を通したい時など、肝心な時に心強いのはやっぱりタイ語です。
ペラペラじゃなくていい。電話でどうにもならなくても、辞書で調べながらでもタイ語で要点を書いてメールできたり、最悪タイ人に手伝ってもらえる環境があれば大抵のことはなんとかなります。
うまくいかないからこそ考えるし色々試すし、そうしてるうちに言語力も臨機応変に対応する力も自然についてゆく気がします。
思い通りにならないしやってみないとわからない、頼りになる人が少ない、二度手間出直し当たり前。
「外国語を習得してから移住」と考えてる方のもおおいですが、私のようにたいしたスキルも学歴も職歴もない方がいたら、移住しちゃってから習得するという考えでも、なんとかなります。
日々のトラブルもなんでやねんも含めて楽しんでいます。
ちゃんとレベルが上がってくかんじがまたおもしろいです。
生きていけるフィールドが広がってゆく気がする。
そして逆にラクだなと感じることも多々。
てきとーな人々とマイペンライな空気の中では、自分だって完璧でなくともいいのです。
お互いのダメなところを許し合って生きる世界はとても楽で居心地がいいものです。