自分だけのコンテンツの探し方
オリジナルコンテンツが見つからない?
こんにちは。グレイヘアリスト™の朝倉真弓です。
前回は、人生後半戦の生き方の一つの選択として、自分だけが語れるコンテンツの探し方をお話しました。
コンテンツとは、「あなただけの個性、表現すべきもの」のこと。
あなたが人生前半戦において夢中になってきた趣味や仕事、家事といったなかに、自分だけが行ってきたオリジナルの方法や、他の人に披露したら驚かれたようなノウハウが隠れているかもしれません。
それを掘り下げていくことで、あなたにしか話せないコンテンツが生まれる可能性があります。
オリジナルなコンテンツを持っていれば、それを人に伝えていくことで社会に貢献することができます。
また、あなた自身も自分の経験を伝えることで若い人たちに役立っているという満足感を得ることができるはずです。
人生で最もお金と時間をかけてきたこととは?
とはいえ、そんな簡単にオリジナルなコンテンツなど見つからないという人に、ぜひやってみていただきたいことがあります。
それは、「自分が長年悩み続けてきたコンプレックスがコンテンツにならないか考えてみる」というやり方です。
世の中には、「得意なことや好きなことこそ、知らず知らずのうちにたくさんの時間とお金を掛けている。だからそれがあなたの天職になりうる」という説があります。
いわゆる「好きを仕事に理論」です。
確かにこれは真理であり、好きなことを仕事にできた人は、どんどんオリジナルなコンテンツを生み出しているはずです。
ですが逆に、コンプレックスであるあまり、その悩みに関する調査や解消にお金と時間をかけてきた人は、それが唯一無二のコンテンツになる可能性もあるのです。
自分の強みをコンテンツに
コンプレックスをコンテンツにする方法
コンプレックスだからこそ、誰よりも先に世界に精通できた
実は私も、コンプレックスをコンテンツにした人間のひとりです。
現在私はグレイヘアリスト™として、白髪を染めなくても良いのではないか、画一的な価値観から離れてもいいのではないかといったことを語る活動をしています。
私は11歳から白髪に悩み始めた人間で、高校を卒業した18歳から45歳まで、27年にわたって白髪染めをしてきました。
ざっと計算すると、18歳から45歳まで27年間、約380回、金額にして300万円、私のコンプレックスである白髪を隠すことに費やしてきたことになります。
だからこそ、市場に出ているさまざまな種類の白髪染めはおおむね自分の髪で経験してきましたし、その害も経験してきました。
さらに私は、白髪染めがストレスになり始めた30代のころから、髪を染めるたびに世間の声を調べていました。
「白髪 女性」とか「白髪 世界」とかで検索しては、状況をウォッチしていたんです。
そこで知ったのは、2000年過ぎぐらいから、アメリカで「going gray」というムーブメントが起こり始めたということです。
そんな流れを見て、私は思いました。
「この流れ、絶対日本に来る!」って。
あなたのコンプレックスは、誰かの悩みを軽くする
「この流れ、絶対に日本に来る!」と確信した当時は、日本ではまだ、白髪を染めない40代や50代の女性は多くはありませんでした。
大手小町やYahoo!知恵袋といった口コミサイトで、「職場の同僚の女性が白髪を染めてこないんだけど、どう思う?」というお題に対し、「あり得ない」「ババア」「女を捨てている」といったネガティブな答えばかりが上がっていた時代です。
そんななか、世界の情勢をいち早く知ることができたのは、私が白髪をコンプレックスに思うあまり、たくさんの時間をかけて調べまくったからだと思うのです。
つまり「好きを仕事に理論」でいうとことの、「誰よりも時間とお金をかけてきたこと」なんですね。
もしもみなさんに、ずっと悩んできた、あるいは、今でも悩んでいるコンプレックスがあるとしたら、それをコンテンツにすることができないか、考えてみてください。
太っていることに悩んでいたあなたがそれを解消することができたとしたら、ダイエット法としてあなたオリジナルのノウハウが見つかるかもしれません。
いまでも太ったままでいるとしたら、その「太っている」という状況を受け入れ、楽しむ術があなたオリジナルのコンテンツに生まれ変わるかもしれません。
「好きを仕事に」の逆張りを、ぜひ考えてみてほしいと思います。
シニア期をより自分らしく生きる
まとめ
50代からの人生後半戦は、20代や30代のような勢いはないかもしれません。
しかし、さまざまな悩みや課題を乗り越えてきた余裕があります。
コンプレックス真っただなかの若い世代にとっては、50代、60代だからこその見方や乗り越え方が参考になることもあるはずです。
ぜひ、自分のコンプレックスに向き合うことを恐れないでください。
そこから、あなただけにしか語れない、強力なコンテンツが生まれる可能性があるのですから。